出産内祝いのマナー。

出産内祝いとは、お祝いをいただいた方に、お礼とお返しの意味を込めて贈るものです。また内祝いという言葉は、祝い事をおすそ分けする、という意味がありますので、子供が生れた事を慶び、そのご挨拶と、ご報告を兼ねてお贈りする物とも言えます。生れたお子様のお披露目という意味で、出産内祝いに、子供の名前入りのタオルや食器を贈る事は一般的ですが、親戚や親しい人でもない人に対しては、ずっと残る品物に名入のものを贈っても、お相手が困る場合があります。最近は子供の名前入りのカステラなどもありますので、名入れ商品に関してはお相手への関係性も配慮しながらの品物選びが必要です。

出産内祝いには、これを贈ってはいけないなど厳しいタブーはありません。ただし、目上の人に商品券や現金でお返しするのは失礼です。また、刃物などは縁を切るなどと考えられ、お祝い事にふさわしくないと言われています。お相手に対して不信感や不快感を与えない為に、身近な年配者からの意見を聞いたり、デパート店頭やカタログギフトなどで推奨されている商品群から品物を選ぶのも方法です。

お祝を頂いて、子供の誕生を共に祝ってくれた方に、お礼も、感謝のお返しもしないのは大変失礼です。出産の後は、本当に多忙になりますが、出産内祝いは、お宮参りが終わったころ、出産後30日を目安にお返しするのがマナーです。数ヶ月も経ってから、内祝をお贈りするのは、自分は忘れられていたとの印象を相手に与えてしまいますので、内祝いをお贈りするタイミングにも注意が必要です。